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妊娠初期の風疹。産婦人科医は「私があなたの夫なら産ませません」

障害児が生まれる原因の病気の一つが風疹がある。

妊娠初期で感染で娘に影響が起きた例の話。妊娠2ヶ月、母子手帳を受け取った夜、神戸市の女性30歳に全身に発疹が出た。
妊婦健診で通っていた診療所で風疹と診断された。
妊娠20週ぐらいまでの妊婦が感染すると、ウイルスが胎児に感染し、目や耳、心臓などに障害が起こる先天性風疹症候群(CRS)になる恐れがある。

先天性風疹症候群(CRS)とは白内障などの目の病気や難聴、先天性の心臓病、発達障害のほか、血小板、肝臓、肺、脳などに影響が出ることがある。
ただし症状の有無や症状が出た場合の重さには個人差がある。

原因が判明している障害児が生まれる原因の病気が風疹

感染時期が妊娠初期であるほどCRSになる確率は高い。
産婦人科医は、「私があなたの夫なら産ませません」と言ったが、夫婦ともに中絶は考えられなかった。
同年に予定より1ヶ月半早く、長女を出産した。
出産後に閉じるはずの心臓の動脈管が開いたままで、目の角膜の濁りや難聴も見つかり、CRSと診断された。

症状は幸いにも軽く、動脈管は自然に閉じた。
角膜の濁りも消え、耳は補聴器を使わなくてもすみそうだ。
だが、遅れて出る症状もあり、心配はつきない。

風疹ワクチンは妊娠中には接種できない

そのため、妊娠前に予防接種を受けておくことが個人として唯一の防衛策だ。
国内では1977年女子中学生に対し学校で集団接種が始まった。その後、接種方法や対象年齢が何度も変更された。現在では集団接種から個別に医療機関を受診して接種する方式に変わり、接種しないまま大人になった人がたくさんいた。
取材をうけた西村さんは今年8月CRSの患者や家族らと「風疹をなくそうの会」を設立した。
国に免疫のない成人へのワクチン接種などの対策を求め社会に風疹の怖さを伝える。